校長挨拶
千葉市立千葉高等学校は、1959年(昭和34年)に開校し、今年で65年目を迎えました。また、1970年(昭和45年)には理数科を設置し、創立以来、「強く 明るく より高く」の校訓のもと、次の世代を担う有為な社会の形成者の育成を目標に、生徒一人ひとりの個性の伸長と、能力の開発に努め、心身ともに健全で、協調性に富む調和のとれた人間の形成を目指すとともに常に新しい時代への挑戦を続けてまいりました。
現在の本校は、進学重視型の単位制高校として、多様な選択科目を設定し、生徒の進路希望を叶える学校として、レベルの高い授業ときめ細かなキャリア教育や進路指導を行っています。中でも理数教育における先進的な取組は周囲から高い評価を受けており、令和4年度から五年間、文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール」の第Ⅳ期の基礎枠の研究指定を受けております。また、今年度から2回目となる重点枠の研究指定を併せて受けることとなりました。本年6月に訪韓し、海外へ目を向けた科学技術系人材育成の一環として、韓国の高等学校との共同研究に取り組んでいきます。 第Ⅲ期の研究指定においては、大学や研究機関との連携講座、アメリカ研修など、特色ある理数教育に加え、全校で取り組む課題研究やクロスカリキュラムなど、文系・理系を問わず、生徒の科学的リテラシーの向上や国際性の涵養などに努めてまいりました。第Ⅳ期においては、第Ⅲ期の取組、成果をブラッシュアップし、さらなる高みを目指して、全校を上げて邁進してまいります。
これからの時代は、グローバル化の進展やAI等の先端技術の高度化に伴い、想像以上に社会構造が大きく変化していくとされています。今、まさにそのことを肌で感じております。同時に、価値観の多様化への対応も求められており、こうした予測が困難な時代への対応は、今の高等学校教育にも求められています。 一方で、時代の変化に翻弄されることなく、しっかりと自分の軸足の置きどころを定めることが大切なことであり、青年期には、自分にはどのような力があって、何を成し遂げることができるのかを探ることが成長の課題となります。その基礎となる能力の育成が、高等学校時代には求められています。 本校は、こうした教育課題一つひとつにしっかりと向き合い、生徒の自己実現を支援し、千葉市は勿論のこと、地域、さらには世界へと目を向けた、未来を切り拓くグローバルリーダーの育成に取り組んでまいりますので、本年度も引き続き御支援、御協力のほど、お願いいたします。
本校は、部活動や行事も盛んに行われている学校です。コロナ禍でこの3年間は制限がある中にも拘らず、様々な工夫を凝らして、生徒、教職員は取り組んでまいりました。今年度は、5月の春のスポーツ大会を皮切りに、7月の夾竹桃祭と続きます。大勢の方にご覧になっていただけるよう、生徒会中心に計画をして着々と準備を進めております。生徒にとって満足できるものにしたいと考えておりますので、「活気ある市千葉」を是非楽しみにしてください。
千葉市立千葉高等学校
校長 中村 孝幸